がんとともに生きる人（がんサバイバー）の増加が世界的な健康課題となっています。がん医療の目的は、生存延長のみならず、がんであっても＜安全・安心＞が保証され、治療継続と症状管理、二次がんや併存症の予防、生活の充実と就労への取り組みなど、より健康な状態をめざすことに力点がおかれるようになりました。
本研究では、がんサバイバーの生活拡大の要となる、神経系合併症および皮膚侵害性合併症に対する「がん安全・安心ケア」を標準化し、がんサバイバーに効率的に波及するためのケアネットワークを構築することや、併せて、医療経済学的効果検証を試みることを計画しています。「がん安全・安心ケアネット」が多様な施設・地域で実証されることにより、医療費の削減、労働人口の増加が期待できると考え、取り組んでいます。
